日記

作品ノート&秋田のリサーチ

秋田へ

秋田へ向かっている。こまちの車内。祖母の話だと、秋田から東京まで丸2日かかったり、電車に窓が付いておらず、吹きっ晒しの中、震えながら電車に乗ったそうだ。今は電車だと4時間、これでも、しんどいときはしんどい。飛行機だと確か東京まで一時間くらいだったか。便利にはなったが、その距離を感じることは難しくなった。だからといって、ヒッチハイクとか、自転車とか、夜行バスとかで行く気にはなれない。

秋田は東北にある。これらの考えは、東京が中心にあるという考え方だが。。脱線するが、どんな国でも東北地方は似通った文化になるらしい←ほんとだろうか。

今はネットを用いて、首都圏の事務作業を地方に住んでいる人に請け負ってもらう例もあるようだが、また極一部だろう。もっとこういったケースも増えてほしい。

先日びっくりしたのは、勤めている劇場で舞台用のテープを買おうとなったとき、ネットで一番安く売られているネットショップて買ったのだが、それが秋田の会社だったことだ。ちょっと勇気づけられた気がした。

私の病める舞姫

さて、いよいよ「私の病める舞姫」です。僕の方が秋田にいないのと、前述のソロがあったので、これから本格的に稽古に突入します。参加者の方々はほとんどが社会人なので、時間も限られますが、限られた時間の中で粘り強く作品を作っていきたいと思っています。楽しみです。

それと僕の最近の作品タイトルに「私の」がつくものが多いです。これは偶然ではなく、きっと、私という個に興味があるのだと思います。現代社会において、ある場所や体験、時間をかけて何かを皆で共有することよりも、孤独で強靭な一人の個として、シェアし、シェアされる方が、私たちに適しているのではないかと思ったりしています。何か「私たち」となると途端に信用ならないものになる感覚が私にはあります。ただ、その「私」もあってないようなもので、いや、ないのでしょう。私の記憶も、故郷も。その私が揺らぐ作品が作りたいのだろうと、思いました。

国民文化祭

国民文化祭でのソロ公演「私の振り付け」終わりました。ご来場頂いた方々、そして、公演を支えて下さったスタッフの皆様、ありがとうございました。今回は舞踏・舞踊フェスティバルの舞踏部門での作品発表でした。15分という尺や入れ替わり立ち替わりのショーケースでの発表など、初めての部分も多かったのですが、そのような制限が逆に作品の幅を広げたような気がします。また実はあとで分かったのですが、300人の前でオリジナルのソロを踊ったのも初めてのことで、しかもそれは地元の秋田で、それって結構夢見てたことだったなとか、これを書きながら思ってます。また同時に開催された大駱駝艦も大盛況で、何度もカーテンコールが起こりました。主催者の方も仰っていたように、これが秋田の舞踏のスタートというか、ようやくスタートラインに乗った気がします。この機を逃さずこれから新たな文化都市としての秋田を育むために僕も微力ながら、精進していきたいと思っています。次からは私たちが私たちの力で創造してゆく時間です。

アーティストに

先日、話をしていて、秋田にいるとアーティストになりにくい、みたいな話を聞いた。大雑把な言い方だが、とっても的を得ているなと思った。それはもちろん、日常においても、というか日常がまさにそうで、なかなか自分の表現がしにくいと思う。だからといってするなよ、と言われているわけではない、なんか、暗黙の了解的な雰囲気が漂っている気がする。でも、そんな沈黙の中に豊かさはきっと隠されていて、秋田の人でないとできない表現はきっとあると思った。

不名誉な数字もあえてあげてみる

数年前のものですが。

 

自殺率、全国第一位

不慮の事故率、全国第一位

がん死亡率、全国第一位

脳卒中死亡率、全国二位

肥満率、全国第五位

平均寿命、青森県に続き下から二番目

人口減少率、全国第一位

労働人口減少率、全国第一位

高齢化率、現在第二位(2年後に島根県を抜き晴れて第一位に君臨する予定)

乳児死亡率、全国第一位

出生率、下から一番

子供の割合、下から一番

婚姻率、下から一番

定期給与、下から一番

最低賃金、沖縄と並んで下から一番

パスポート取得率、下から二番

海外への渡航率、下から一番

年間の日照時間、下から一番


【秋田県】 自殺率・がん死亡率・婚姻、出生率・・・全国ワースト - デスクトップ2ch

 

秋田のことを考える

秋田のことを考える、どこからどこまで秋田とか考えるけど、県境とかはあるけどね、隣との。でも僕にとってはなんていうか、もちろん、場所として本体的なものがその土地には転がっているんだけど、なんか引きずってるっていうか、つまりは出会った人、いや、秋田から出てからであった人も秋田でであった人なんだよ、わかる?でもやはりそこで、ある抽象的な故郷性や世界LOVEがある訳じゃなくて、それはやはりどこに行っても「秋田」って名前がついてるんだよ。「ニコニコ動画」みたいにね。それって大事なことだと僕は思います。

西馬音内盆踊り

そういえば西馬音内盆踊りに行ったのを忘れていました。去年初めて行って感動したのですが、今年は去年程の感動は得られませんでした。それは単に二回目だからなのか、もっと他の理由があるのか、僕には分かりません。でも去年もいたのかもしれませんが、素顔をだして踊っている人や、踊りの質それ自体、というか、「本人」のようなものに目がいってしまったのは事実です。でも来年も行きたいです。あと、大曲の花火にも!今年は行けなかったし。

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